50坪の3階建て|おすすめの間取り15選とおさえるべきポイント

LDK

「50坪ぐらいの3階建てを建てたいけど、どんな間取りがあるのだろう?」

そう思ってハウスメーカーから資料を取りよせても、さまざまな延べ床面積の間取りがあって「50坪くらい」を探し出すのも大変ですね。

そこで、この記事では50坪前後の3階建てにしぼって、15の間取りを5つのタイプ別にご紹介します。

是非ご自分のニーズに合うタイプを見つけて参考にしてみてください。

さらに、長く快適に生活できるよう、間取りを考える際のポイントや注意点についてもお話ししています。

ご家族皆様が快適に暮らせる理想の間取りを作り出すために、この記事を役立てていただければ幸いです。

1.おすすめの間取り15選

約50坪で3階建ての間取りを、

1-1.単世帯
1-2.LDK分離型二世帯
1-3.LDK・お風呂分離型二世帯
1-4.完全分離型二世帯
1-5.その他のバリエーション

に分けてご紹介します。

延床面積50坪というとかなり広く、親御さん同居する人も多いので、二世帯住宅についてはLDK・お風呂・玄関を共用するか別々にするかに着目して少し細かく分けました。

どの間取りもだいたい家族4~6人程度を想定しています。

それぞれの間取りの特徴も簡単にまとめています。

ご自身のニーズに合った間取りを見て、参考にしていただければと思います。

1-1.単世帯の間取り

家族4~6人ぐらいの単世帯には、LDKを2階に広くとった間取りをおすすめします。

生活の中心となるLDKはどの部屋からも行きやすい位置にあるほうが便利だからです。

日当たり・眺望のよい3階をLDKにすることももちろんできますが、買い物で買ってきた食料品を持って上がる時や来客の時には大変なので、エレベーターが必要になるでしょう。

では、単世帯向けの間取りを4つご紹介します。

※ここでいう単世帯は、夫婦と子供の家庭のみならず、LDKやお風呂などすべてを共用する親と同居の家庭も含みます。

①ビルトインガレージのある家

実例1平面図

 出典:アイフルホーム

<間取りの特徴>
床面積 54坪(約179平米)
愛車を守るビルトインガレージ付き。
3階の子供部屋は、現在は1つの大きな部屋だが、将来は2部屋に分けられる。
ダイニングには吹抜け、リビングルームには広いスカイバルコニーがあり、明るくて開放的。

②広い和室スペースのある家

実例2平面図

出典:二世帯住宅間取り

<間取りの特徴>
床面積 45坪(約149平米)
1階は、畳で広々と暮らすことを望む親世帯の部屋。
キッチンは対面式でリビングルームまで見渡せる。
リビングルームにも横になれるたたみスペースを設けている。

③ガレージ上収納のある家

実例3一階平面図

実例3二階平面図

実例3三階平面図

 出典:ミサワホーム

<間取りの特徴>
床面積  50坪(約165平米)
1階には2畳の納戸、3階には3畳のウォークインクロゼットがある。
ビルトインガレージの上に7畳の「蔵」収納があり、収納が豊富。
2階LDKに繋がる日当たりの良いバルコニーは、テーブルも設置できる広さ。

④中庭のあるエレベーター付きの家

実例4平面図

出典:二世帯住宅間取り

<間取りの特徴>
床面積  46坪(約152平米)
1階にも光が入るように、中庭を設けている。
LDKが2階にあるほかに、1階にはセカンドリビング、3階にはホールスペースがある。
2,3階に、広いバルコニーがあり、各階への移動にはエレベーターを設置。

1-2.LDK分離型二世帯の間取り

二世帯でもお風呂は共用で、LDK(またはキッチン)は別々にした二世帯住宅の間取りを3つ見てみましょう。

このタイプのメリットは、

(1)お風呂を共用にすれば水道光熱費が節約できること
(2)お掃除も一度で済むこと
(3)親世帯と子世帯で食事の時間や内容が違うときLDKが2つあれば便利なこと

です。

①1階にミニキッチンのある家

実例5平面図

出典: アイフルホーム

<間取りの特徴>
床面積  54坪(約178平米)
1階にミニキッチンとリビングルームを設けている。
リビングルームに繋がるコニュニティスペースは、ちょっとした来客にも便利。
二世帯住宅として使用できるほか、1階のリビングルームを事務所としても利用できる。

②LDKが2つでエレベーターのある家

実例6平面図

出典: アイフルホーム

<間取りの特徴>
床面積  58坪(約192平米)
1階に、親世帯のためのLDKと広いウォークインクロゼットの付いた寝室がある。
各階への移動を容易にするエレベーター付き。
LDKには光を取り込む吹抜けやスカイバルコニーがあるほか、広い納戸もある。

③7LDK+DKの家

実例7平面図

出典:アイフルホーム

<間取りの特徴>
床面積  49坪(約162平米)
4~5畳の個室を7つ設けて、家族の多い家庭に対応している。
1階にたたみコーナーのある広いLDKがあるほか、3階にもDKがある。
3階のキッチンは、食事時間の異なる家族に便利なほか、洗面にも利用可。

1-3.LDK・お風呂分離型二世帯の間取り

玄関は共用で、LDKやお風呂など水周りをすべて別々にした二世帯住宅の間取りを3つ見てみましょう。

二世帯それぞれがお互いに気を遣わず生活できるというメリットがあります。

①3階に広いルーフバルコニーのある家

実例8平面図

 出典:二世帯住宅の間取り

<間取りの特徴>
床面積  53坪(約175平米)
1階は親世帯の部屋で、21畳のLDKと8畳の和室があり、ゆったりしている。
2階に広めのバルコニー、3階には大型のルーフバルコニーを設置。
親世帯も階段を上がれば、直接ルーフバルコニーに出られる。

②中庭のある家

実例9平面図

 出典:二世帯住宅間取り

<間取りの特徴>
床面積  54坪(約179平米)
1階の親世帯にも光が入るように中庭を設置。
1階のお風呂は中庭側に窓を付け、外部の目を避けて緑が眺められるように工夫。
2階リビングと繋がる大きなバルコニーや、3階個室に繋がるルーフバルコニーもある。

③すべての部屋が南向きの家

実例10平面図

 出典:二世帯住宅の間取り

<間取りの特徴>
床面積  50坪(約165平米)
玄関から1階の親世帯を全く通らず2,3階の子世帯に上がれる。
部屋はすべて南向きで、特に3階の個室はどの部屋も平等に日当たりを享受できる。
2階には、たたみスペースもある広いLDKを設置。

1-4.完全分離型二世帯の間取り

完全分離型とは、二世帯住宅で玄関も2つ付けてそれぞれの世帯が完全に独立している間取りをいいます。

完全分離型の二世帯住宅は、玄関や水周りを別々に作る分費用がかかりますが、

(1)お互いの世帯の生活が気にならないこと
(2)将来不要になれば一方を賃貸して家賃収入を得ることも可

などのメリットがあります。

では、完全分離型二世帯の間取りを見てみましょう。

実例11平面図

 出典:二世帯住宅間取り

<間取りの特徴>
床面積  50坪(約165平米)
玄関が2つ並んでいて、子世帯は左の玄関を入り階段を上ったところから始まる。
親世帯と子世帯は階段脇のドアで繋がっているので、外に出なくても行き来できる。
親世帯に個室が2つあるので、両親別室または来客用としても利用できる。

1-5.その他のバリエーション

3階建て50坪の広さを生かしたバリエーションとして、①②賃貸併用住宅、③オフィス併用住宅、④店舗付き住宅の間取りをご紹介します。

①賃貸併用住宅

実例12一階平面図

実例12二階平面図

実例12三階平面図

出典:ミサワホーム

<間取りの特徴>
床面積  55坪(約182平米)
1階部分の3戸を賃貸して、2階、3階を自宅として使用。
外の階段を上がった2階に自宅玄関があり、LDKは2階に設置。
2階に、中庭のようなルーフバルコニーがある。

②エレベーターのある賃貸併用住宅

実例13一階平面図

実例13二階平面図

実例13三階平面図

出典:ミサワホーム

<間取りの特徴>
床面積  53坪(約175平米)
1階部分の2戸を賃貸して、2階、3階を自宅として使用。
自宅部分にはエレベーターを設置。
3階にはLDKと広いルーフバルコニーがある。

③オフィス併用住宅

実例14平面図

出典:三階建て 間取り

<間取りの特徴>
床面積:(不明)
1階をオフィス、2階、3階を自宅として使用。
オフィスには給湯用のミニキッチンを設置。
自宅にはオフィスとは別の玄関から出入りができる。

④店舗付き住宅

実例15平面図

 出典:三階建て 間取り

<間取りの特徴>
床面積:(不明)
1階に店舗スペース、2階、3階を自宅として使用。
店舗スペースには、トイレ・洗面所が付いていて、賃貸も可能。
自宅部分は、4畳の物入れや4畳のパントリーもあり、収納が充実している。

2.長く快適に暮らすために押させておきたい3つのポイント

50坪3階建ての間取りを考える際には以下の3つのポイントを押さえておきましょう。

(1)家事動線をスムーズにする
(2)家の周りを意識して配置を決める
(3)将来のニーズや維持費まで見通して間取りを考える

間取りの配置に気をとられてしまい、これらの点は忘れられがちですが、押さえておくと長期にわたり快適に暮らせます。

では、1つずつご説明します。

2-1.家事動線をスムーズにする

家事動線をスムーズにすると生活にゆとりができ快適に暮らせます。

家の中での動きが楽になり無駄な時間を減らすことができるからです。

具体的には以下のような工夫をしましょう。

①複数の人がいても動きを妨げられないようキッチンの出入り口を2方向に設ける

アイランドキッチンの例

出典:SUVACO

②洗濯物を干す時間を短縮ため、洗濯機の近くにバルコニーや屋内物干しスペースを設ける

③掃除機を持って階を移動しなくてすむよう各階に掃除機を収納するスペースを作る

④洗面台が2つ並んだものを置けるよう洗面所を広めにとる

その他、各種収納やトイレの位置なども家庭ごとの行動パターンを考えて工夫するとよいでしょう。

2-2.家の周りを意識して配置を決める

家の周りに何があるかを意識して間取りや窓の配置を決めると快適に暮らせます。

外の景色をうまく取り入れると家が何倍も素敵になり居心地よい空間になるからです。

具体的には以下のような工夫をしましょう。

①木々の緑が見える位置に窓が来るようにする

借景の窓

出典:SUVACO

②眺望のあまりよくないバルコニーは、塀を少し高くして内側にプランターを置けるようにする

③隣の家と、窓と窓が向かい合わない工夫をする

④中庭を造り、大きな窓は中庭向きに配置する

⑤お風呂は周辺から見えない階や位置にする

⑥音が気になる人の寝室は道路側に設けない

2-3.将来のニーズや維持費まで見通して間取りを考える

年をとったらエレベーターが必要になるといった将来のニーズや、それにかかる維持費をあらかじめ考えて間取りを決めましょう。

なぜなら、あとでリフォームして直すことが困難な場合も多いからです。

ここでは、①エレベーターの設置、②ルーフバルコニーの設置、③二世帯住宅や賃貸併用住宅についてお話しします。

①エレベーターの設置

今はエレベーターは不要でも、将来年をとると必要になるかもしれないので、あらかじめ設置可能な間取りにしておくとよいかもしれません。

エレベーターを設置するためには各階の同じ位置にエレベーター用のスペースが必要ですが、それが確保されていないと設置できなくなるからです。

ホームエレベーター

出典:三菱日立ホームエレベーター

エレベーターの維持費は、メンテナンスのコストが年間5万円程度で電気代は月500円程度です。

今はそのようなコストをかけたくない人も、将来いつでもリフォームしてエレベーターを取り付けられると思うと安心ですね。

エレベーターに必要なスペースは、最小の2人用(家庭用車椅子1台が乗るサイズ)で畳1帖分です。

各階の同じ位置にそのスペースを確保して、とりあえず納戸等にしておくとよいでしょう。

また、エレベーターを設置するためには1階部分を少し地下に掘っておく必要があるので、それも建築時にやっておけばリフォームがさらに容易になります。

②ルーフバルコニーの設置

屋上ルーフバルコニーの設置を考えている人は、将来の使用頻度をよく考えましょう。

屋上ルーフバルコニーにあこがれる人は多いですが、実際に有効に利用している人は少ないといいます。

防水工事等のメンテナンス費用も定期的にかかります。

もちろん、屋上からの眺望が大変よくて、ルーフバルコニーは欠かせないという場合は設置したほうがよいでしょう。

他方、なんとなくバーバキューでもやりたいなという程度であれば、リビングルームに直結してフラットに繋がる一体型の広いバルコニーと比較検討するとよいかもしれません。

ルーフテラス

出典:ダイワハウス

最近は屋上ルーフバルコニーよりもリビング一体型の広いバルコニーの方が使い勝手がよくて人気があるようです。

③二世帯住宅や賃貸併用住宅について

今は単世帯でも、将来子供が独立した後に二世帯住宅や賃貸併用住宅にする可能性があるのなら、設計時にその準備もしておくことをおすすめします。

間取りを考える際に2つ目のLDKやお風呂の位置をあらかじめ決めておいて、建築時その部分に配管だけしておけば、将来のリフォームが容易になるからです。

そこまでしない場合でも、二世帯住宅にする可能性について設計時に伝えておかないと、将来思うようなリフォームができない設計になってしまうかもしれません。

1章で紹介した二世帯住宅や賃貸併用住宅の間取りもどうぞご参考にしてみてください。

3.間取りを考える際の注意点 

間取りを考えるのは楽しい作業ですが、土地や工法による制限の確認を忘れないようにしましょう。

せっかく間取りを考えても、土地や工法による制限があるために実現しない場合があります。

最初から制限をふまえて間取りを考えたほうが安心です。

では、具体的にご説明します。

3-1.土地による制限

自分で間取りを決める前に、家を建てる土地に実際に建てられる家の大きさ・形の算出を工務店やハウスメーカーに依頼しましょう。

建てられる家の大きさや形は、土地の向き・形・用途地域などによって制限されます。

たとえば、用途地域によっては3階建てが建てられない場合があったり、土地の向き・形によっては3階部分が狭い面積に限られたりします。

家の枠組みをある程度確定してから、中の間取りを考えると無駄がありません。

建築の依頼を検討している工務店があれば、無料の範囲内で家の大きさ・形の算出、間取りの提案、かかる費用の概算見積もりなどをしてくれるはずです。

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3-2.工法による制限

実際に家を建てるときの工法も決めておいたほうがよいでしょう。

木造在来工法・ツーバイフォー・重量鉄骨・軽量鉄骨など、工法によっても家の大きさや間取りに制限が出てくる可能性があるからです。

建築費も工法によって変わってきます。

構造的な強度などは専門家でないとわかりません。希望した間取りが必ずしもそのとおりに実現可能とは限りません。

設計担当の建築士に希望の暮らし方を伝えて、よく話し合いながら協力して理想の間取りに近づけていきましょう。

4.まとめ

約50坪3階建ての間取りを15点厳選し、タイプ別にご紹介しました。

参考になりましたでしょうか。

長く快適に暮らすためには、間取りを考える際、以下の3点を押さえておくことがポイントでしたね。

(1)家事動線をスムーズにすること
(2)家の周りを意識して間取りを決めること
(3)将来のニーズや維持費まで見通して設計すること

間取りを考えるにあたっては、土地や工法による制限も忘れずに確認しましょう。

この記事をご参考に、どうぞ最適な間取りを見つけ出して、ご家族皆様がいつまでも笑顔で暮らせる家を建ててください。

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