工務店とハウスメーカーの特徴と違い&選び方のポイントを徹底解説

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これから注文住宅で新築マイホームを建てようと思うけど、工務店とハウスメーカーどちらにお願いすればいいのか迷ってしまうことはありませんか。

もし、工務店とハウスメーカーについてもっと具体的にわかると、どちらの業者に自分たちの家の建築をお任せすれば良いのかが明確になっていいですよね。

そこで、工務店とハウスメーカーの特徴や違いについて徹底解説します。

さらに、工務店とハウスメーカーどちらを選べばいいのか、そのポイントと根拠も併せてお伝えします。

この記事を読むことで、自分たちの希望の家を建築するために、工務店とハウスメーカーどちらの業者に依頼すればいいのか、ご判断のお役になれば幸いです。

1.工務店とハウスメーカーの特徴と違い9つ

 工務店とハウスメーカーの特徴と違いを9つ、わかりやすく一覧表にまとめました。

これから各項目をそれぞれ詳しく解説します。

工務店 ハウスメーカー
1.業務内容 家の施工をする 家を販売し施工はしない
2.費用 低め 高め
3.設計の自由度 ある程度高い 低い
4.耐震性能 設計と予算次第 高い
5.施工の品質 技術力に左右 安定
6.工期 長め 短い
7.安心と信頼性 低くく感じがち 高い
8.保証期間 約10年 約30年
9.保証内容 契約次第 契約次第

1-1.業務内容

本来、工務店とハウスメーカーは主とする業務内容が違います。

工務店とは、大工・左官・板金の職人や電気・水道などの専門業者をとりまとめて、家の施工などの建築工事を行う会社です。

一方、ハウスメーカーとは、住宅展示場を持ち全国規模で事業を展開し、新聞の折込チラシやテレビCMで宣伝しながら家を売る会社です。

多くのハウスメーカーは、家を販売するだけで直接、建築工事はしません。

職人や専門職の従業員を自社で抱えることはせず、契約している下請けの工務店に家の施工を外注しているのです。

工務店とハウスメーカーはそれぞれ業務形態によって以下のような違いがあります。

【工務店】

工務店

工務店の業務の形態は大きく分けると下記3種類あります。

①独立自営タイプ

施工主から直接依頼された住宅を設計から施工まで一貫して行う工務店。

②半自営タイプ

施工主から直接依頼された住宅を、設計のみ他社の設計事務所で行い、それ以外の施工を全て請け負っている工務店。

③下請けタイプ

自社で直接依頼を受けず、元請のハウスメーカーの下請けとして施工を行う工務店。

下請け工務店からさらにその下請けを行う孫請け工務店もあります。

【ハウスメーカー】

ハウスメーカー

ハウスメーカーには、以下2つの事業形態があります。

①直販型タイプ

営業、設計、工事、アフターサービスなどをハウスメーカー本体の社員が直接担当します。

②フランチャイズタイプ

ハウスメーカーのブランド力を借りた代理店の社員が、営業、設計、工事、アフターサービスを担当します。

直販型とフランチャイズ型の違いは、契約と保証です。

フランチャイズ型の場合は、ハウスメーカー本部と契約を結ぶのではなく、代理店である工務店との契約になります。

1-2.費用

一般的に考えて工務店の方が建築費用は割安でハウスメーカーの方が割高です。

ハウスメーカーは、規格化した住宅をたくさん販売することで住宅にかかるコストを抑える努力はしていますが、テレビCMや新聞の折込チラシなどの広告宣伝費、豪華なモデルルームの管理維持費、営業マンの人件費等のコストが住宅価格に上乗せされているため、どうしても建築費用(価格)が割高になってしまいます。

それと比べて工務店では、広告宣伝費に莫大な費用をかけていません。

工務店の多くは、地域密着型の会社で、地元のお客様からの口コミ紹介などから新規契約に繋がるという販売スタイルのため、広告宣伝費等の間接経費ににかかるコストが抑えられるというわけです。

1-3.設計の自由度

設計の自由度

工務店の方がハウスメーカーと比べて設計の自由度が高いです。

工務店の場合は、設計部門が施工主の希望をききながら、間取りやデザインをゼロから自由に設計していくのに対して、ハウスメーカーの場合は、間取りや窓の大きさ、位置など大枠の設計が決まった規格型住宅だからです。

工務店では、家族みんなが集まるリビングの窓は日差しがたくさん注ぎ込むような大きいものにしたいとか、リビング階段にして空間を広々見せたいなど、希望を叶えやすいです。

使用する建材や設備においても規格化したものを使用するのではなく、無垢材フローリング、珪藻土や漆喰の内壁というように、環境と体に優しいエコ住宅仕様など、施工主の予算に合わせて自由に選ぶことができます。

ハウスメーカーでも自由設計に対応しているところもありますが、自由度の範囲も限られ、規格を外れて自由設計にすればするほどコストは膨れ上がっていきます。

1-4.耐震性能

耐震性能

工務店に比べ、ハウスメーカーの方が耐震性能は安定しています。

各ハウスメーカーでは、耐震性能の向上のため日々実験と研究を続け、構造的にも規格化しているからです。

また、大手メーカーになるほど、大規模な耐震実験を行う設備や資金が揃っているため、規格商品に反映させていることが多いです。

もちろん工務店の場合も、自由設計ですから施工主の予算と希望に応じ地震に強い家にすることは可能です。

1-5.施工の品質

工務店の品質はハウスメーカと比べてしまうと「安定している」とは言えず、ハウスメーカーの品質の方が安定している傾向にあります。

それは工務店の場合、職人や専門職の技術力に左右される面が多々あるからです。

また、設計図のとおりに施工されているか、手抜きはないかなどを監理する人が、第三者ではなく自社の人間になる場合、どうしても判断が甘くなる可能性があります。

ハウスメーカーの場合は、住宅が規格化されているので、どこの下請けの工務店が施工を行っても、精度にばらつきが少なく品質が安定しています。

また、監理を工務店のスタッフに任せず、第三者監理をつけているハウスメーカーの場合は、厳しいチェックがあるので工事における抜け漏れが少ないといえます。

1-6.工期

工期

工務店の工期は長くなりやすく、ハウスメーカーの工期は短いです。

工務店の施工は自由設計のため、大工が現場で一本ずつ木材を加工していく在来工法の場合が多く、大手ハウスメーカーのプレファブ住宅と比べると時間がかかります。

ハウスメーカーの場合は規格住宅のため、使用する木材を事前に工場で加工し現場ですぐ組み立てられるプレカット工法を採用しており、施工全体の流れがシステム化し効率よく家を建てることができるからです。

1-7.安心と信頼性

工務店よりハウスメーカーの方が安心で信頼性は高いです。

工務店は小規模企業のところが多く、上場企業のようには財務体質も磐石ではありません。なかには倒産リスクがある会社もあるかもしれません。

ハウスメーカーの場合、とりわけ大手上場メーカーなどは、安定した財務体質であることが多いので倒産リスクが低い傾向にあります。

工務店の場合、工事の途中で会社が倒産してしまうようなことがないだろうかという不安がつきものですが、「完成保証」に加入している工務店に依頼すれば安心です。

これは、万が一、未完成のまま会社が倒産した場合、別の工務店が工事を引き継いで住宅の完成させてくれる制度です。

住宅完成保証制度の登録店かどうかは、こちらで確認できます。

1-8.保証期間

保証期間はハウスメーカーの方が長い傾向にあります。

全てではありませんが、工務店は保証期間10年で設定、大手ハウスメーカーは30年以上の保証を設定しているところが多いようです。

但し、保証期間が長く設定されていても、会社が存続し、保証内容の中身が充実していなければ意味がありません。

1-9.保証内容

工務店もハウスメーカーも、保証内容は会社によって全く違います。

地域密着型の工務店は、即座に駆けつけて対応するなどきめ細やかなアフターサービスに力を入れているところが多くあります。

ハウスメーカーも誠実な会社は、定期点検が充実していて、さらに、アフターサービスの窓口に相談すると、しっかり調査し対応してくれますが、不誠実な会社だと、お客様の使い方の問題を原因として対応してくれないところもあります。

工務店もハウスメーカーも、保証内容は会社によって全く違いますので、保証項目に関しては、契約書の中の保証内容という条項を必ず目を通し、対応方法も事前に確認するようにしましょう。

2.工務店とハウスメーカーを選ぶポイント

工務店とハウスメーカーを選ぶポイント

ここでは、工務店とハウスメーカーどちらを選べばいいか、そのポイントと根拠をご紹介します。

2-1.希望を叶えたいなら工務店

家づくりにおける自分たちのこだわりや希望などをとことん叶えたいなら工務店を選ぶのがおすすめです。

もちろん予算次第ではありますが、工務店なら設計の自由度が高く、自分だけのオーダーメイドの家を造り上げることができるからです。

「おしゃれなデザインにしたい」

「吹き抜けの階段が欲しい」

「子供達が走り回れる広々とした空間が欲しい」

「家族が集う開放感あるリビングがいい」

「限られた空間を有効に使いたい」

「家事動線が配慮されたつくりがいい」

「体に優しい自然素材を使いたい」

「夏は涼しく冬は暖かい」

「地震に強い家がいい」

「熟練の技を持つベテラン大工に依頼したい」

など施工主によって希望は様々です。

工務店なら、家に家族をあてはめるのではなく、家族にあった家を作ることができます。

自由設計であるので工期がかかりますが、自分の希望を叶えたい人は工務店がおすすめです。

2-2.安心のお任せ住宅ならハウスメーカー

安心のお任せ住宅が希望ならハウスメーカーがおすすめです。

ハウスメーカーは、自分のライフスタイルに合ったタイプの既存設計住宅から選ぶので、ゼロから設計をする手間もなく、ほぼお任せすることができます。

規格製品での耐震実験を繰り返すなど、品質管理も徹底されていている点でも安心です。

また、安定した財務体質と信頼、ブランド力があり、将来のメンテナンスにおける心配もあまりありません。

プレファブ化により作業工程もシステム化しているので工期も短いです。

まとめ

まとめ

工務店とハウスメーカーの特徴とその違いは以下だとわかりました。

工務店 ハウスメーカー
1.業務内容 家の施工をする 家を販売し施工はしない
2.費用 低め 高め
3.設計の自由度 ある程度高い 低い
4.耐震性能 設計と予算次第 高い
5.施工の品質 技術力に左右 安定
6.工期 長め 短い
7.安心と信頼性 低く感じがち 高い
8.保証期間 約10年 約30年
9.保証内容 契約次第 契約次第

さらに、工務店とハウスメーカーどちらを選べばいいか、そのポイントと理由をご紹介しました。

この記事を読むことで、どちらの業者で新築住宅を依頼するかの判断のお役になれば幸いです。