
「はぁ〜、建売住宅か注文住宅どちらがいいの・・・・」
一生に一度の特別なイベント、家の購入・建設でお困りになっている方も多いのではないでしょうか。
特に「注文住宅・建売住宅のどちらを購入したらいいのか」という悩みは多くの人が新居購入時に抱くものだと思います。
家を購入・建設した後に「こっちの方が良かった・・・」と絶対に後悔したくないですよね。
統計上、過去10年間、注文住宅の方が、建売住宅よりも着工件数が多いということが国土交通省のデータから読み解けます。
出典:平成29年度建築着工統計
「1から住宅造りに参加することができ、自分の理想通りの住宅を手に入れることができる」
建売住宅にはない注文住宅のこの魅力が人気の理由なのではないでしょうか。
しかし、みんなに選ばれているからといって、簡単に注文住宅を選ぶことはできないと思います。
住宅選びの際には、注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットをしっかりと比較検討して、我が家にあった方を選びたいものです。
そこで今回の記事では、注文住宅と建売住宅のメリット・デメリットを比較し、どんな人に注文住宅がおすすめなのかを紹介しました。
後半では、注文住宅を建設するときに注意すべきポイントと建設費の節約方法も紹介しているので、注文住宅を建設するとなったときでも役に立つ記事となっています。
この記事は、あなたの住宅選びの参考に、少しでも貢献できるものとなっています。
「後悔した住宅選びをして欲しくない」という思いでこの記事を書きました。
ぜひ最後までご覧になってください。
では解説していきます。
目次
1.注文住宅のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
1から住宅づくりに参加でき、 | こだわると建設費が上昇してしまう |
工事の過程を見ることができ、安心 | 設計や見積もりに多くの時間を取られる |
将来のリフォームのことを考えた間取り、構造を設計できる | 建築に時間がかかり、入居までの期間が長い |
これは注文住宅のメリット・デメリットと思われるものを表にまとめたものです。
メリットは主に3つあります。
- 1から住宅づくりに参加でき、自由度の高い家を建設する事ができる。
注文住宅の最大のメリットはこの「1から住宅づくりに参加でき、自由度の高い家を建設する事ができる」ことです。
注文住宅は建売住宅と違ってモデル、型がありません。
そのため、間取り・外観・住宅のデザインなどあなたが思い浮かべるそのままが住宅のデザインに反映されます。
あなたが頭の中に思い描いた通りのデザインを注文住宅では表現する事ができます。
- 工事の過程を見る事ができ、安心
注文住宅では設計段階から工事の過程を見る事ができます。
自分がこれから何十年と住んでいく住宅の建設が気になる、心配。という方も多いのではないでしょうか。
建設の見学に行くことは住宅を建設する施工会社にとってもいい意味で刺激になります。
自分がこれから住む住宅建設の見学をする事で、安心感を持つ事ができます。
- 将来のリフォームのことを考えた間取り、構造を設計できる
息子、娘が大きくなり、家から巣立っていった後に、子供部屋を趣味の部屋として改装したい。
将来のことを考えて住宅の間取りや建設ができるのも注文住宅のメリットです。
建売住宅ではすでに構造や間取りが決まっていて、購入直後に自分の思い通りにリフォームしづらい事があります。それに対し、注文住宅は数十年後のことを考えた設計をすることができます。
そのため、将来のリフォームを見据えた設計をすることもできます。
逆にデメリットはこだわりすぎると建設費が上昇してしまうことです。(後記で詳しく記述します)
設計〜見積もりに時間がかかることもデメリットといえるかもしれません。注文住宅を建設するとなると計画段階から入居まで時間を費やすことになります。
では次に建売住宅のメリット・デメリットを見ていきましょう。
2.建売住宅のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
価格がわかりやすい、透明 | 外観や間取りを自分が思った通りにできない |
実物を見て購入できるため、住宅のイメージがしやすい |
以上の表が建売住宅のメリット・デメリットです。
メリットは2つ、デメリットは1つです。
- 価格がわかりやすい
注文住宅と違い、建売住宅は価格がわかりやすく、透明です。
建売住宅はすでに建てられている住宅を販売しているため、値段に変動がないからです。
注文住宅の場合は建設するにつれて思わぬ出費が出ることもありますが、建売住宅で予想外の出費が出る可能性は少ないでしょう。予算通りの建設ができます。
- 実物を見て購入できるため、住宅のイメージがしやすい
建売住宅は実物を見て購入することができるため、住宅のイメージがしやすいです。
対して、注文住宅は1から家を建設するため、実際にどんな住宅になるのか見当がつきにくいです。
建売住宅はすでに建設済みの家を見て、入居後のイメージをすることができます。
以上が二つのメリットになります。
デメリットは外観や間取りを自分が思った通りにできないことです。
建売住宅の場合はどうしても間取りやデザインを限られたものの中から選ばなくてはいけません。
二つのメリット・デメリットを比較していかがだったでしょうか。
注文住宅と建売住宅は同じ住宅でも全く違う特徴を持っています。
では、次に注文住宅はどんな人にオススメなのかを解説していきます。
3.自分の理想の住宅を手に入れたい人は注文住宅がオススメ
もしあなたが自分の理想とする住宅を手に入れたいのであれば注文住宅建設を選ぶことをオススメします。
なぜならメリットにもある通り、注文住宅は1から住宅の建設に関わる必要があり、あなたの要望がそのまま住宅の構造や間取り、外観に反映されるからです。
建売住宅との違いはここにあります。
例えば以下の例は注文住宅ならではのおしゃれで工夫されたアイデアになります。
キッチンのカウンターの下は収納スペースにする工夫
(出典:All About)
こちらはキッチンの下に収納スペースを作った工夫になります。
狭小住宅におけるアイデアの一つで、狭いながらも空いたデットスペース(死角)に収納スペースをもうけ、狭さを感じさせない作りになっています。
これはほんの1例ですが、このように、注文住宅においてはあなたのアイディア次第で理想とする住まい、空間が手に入る可能性があります。
▼以下の記事では、「内装」「外装」に分けて注文住宅での24個のアイディア事例を紹介しています!
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上記例からもわかるように、世界にひとつだけ、あなただけの住宅を建設したい場合は迷わず注文住宅を選ぶことをオススメします。
建売住宅では表現する事ができない住宅を注文住宅で手に入れてみてはいかがでしょうか。
ただし、注文住宅を建設するときには注意点もあります。
あなたが注文住宅を建設するとなったときに必ず伝えておきたいことです。
4.注文住宅を建設する時は予算オーバーになることに注意する
では、もしあなたが注文住宅を建設するとなった時に、注意するべき点を解説していきます。
注文住宅は自由度の高い家を作ることができるメリットの反面、予算オーバーとなる可能性が高いです。
設計をする中でおしゃれな工夫を取り入れたり、設計を細かくすることで追加費用がかかってくるからです。
平成29年度の住宅市場動向調査によると建売住宅(土地代付き)の平均価格が3,840万円なのに対し、注文住宅(土地代付き)の平均価格は4,334万円でした。
注文住宅の方が約494万円ほど建売住宅よりも高額であることがわかります。
(出典:平成29年度住宅市場動向調査報告書)
このように建売住宅よりも数百万円ほど購入資金が増える点は注意が必要です。
費用が気になるのであれば、少しでも工夫をする必要があります。
5.建設費用を抑える節約方法
注文住宅の建設費を抑えるには希望にメリハリをつけることが大切です。
なぜなら、メリハリをつけて「絶対に実現したいこと」「お金があれば実現したいこと」「そこまでこだわらないこと」と優先順位をつけることで余分な建設費を削り、無駄な支出が減るからです。
デザインをおしゃれにすることにこだわるばかりに想定外の建設費がかさんでしまった、という事例や住宅の構造を複雑にして、予算がオーバーとなってしまったという事例は多いです。
もしあなたが住宅の建設に予算を設けているのであれば気をつけなくてはいけません。
例えば、玄関やリビングなどお客さんがよく目につく場所にはおしゃれな工夫を取り入れ、逆に寝室や、収納などはシンプルなデザインにすることでおしゃれな住宅を演出でき、寝室や収納に費用がかからないぶん、建設費はぐっと抑えることができます。
場合によりますが、この節約方法をするだけでも、建設費が100万円〜200万円ほど変わってきます。
少しの工夫をするだけでも費用は大きく変わってきます。
予算オーバーで予期せぬ出費があるのが怖いという方はメリハリをつけることをオススメします。
まとめ
いかがだったでしょうか。
最後の注意点に関して、「建設費が本当に想定通りに行くのか心配」という方は建設をお願いする業者にあらかじめ相談しておくのがオススメです。
費用面に心配であれば、予算と自分が思い描くデザインがあっているかなどあらかじめ確認しておきましょう。
大切なのはコミュニケーションです。
自分の住宅の理想と費用面での本音を建築家や工務店の専門家に素直に語りましょう。
そして予算内で自分の理想とする注文住宅を建設できるようにしましょう。
この記事が少しでも参考になれば幸いです。
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