家を建てるにはまずこうする!家づくりに成功するための4ステップ

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家を建てたいと思いはしたものの、まずなにから手をつけたらいいか、戸惑いを覚えたり不安に感じたりということはありませんか?

最初にすべきことをはじめ、新築を計画する際の具体的な流れがわかると安心ですよね。

この記事を読めば、どんなふうに計画を立てれはじめればよいかが、すっきりとわかります。

家を建てたいと思ったら、まずすべきはライフプランと資金計画を考えることです。

未来は誰にも見通せないまでも、「こんなはずではなかった」と後悔しないために、ライフプランを考えてみることが大切なのです。

そして、ライフプランが定まってくると、家づくりにかけられる予算もおのずと決まってきます。

ライフプランと資金計画の考え方については、本記事で詳しくご説明します。

また、その後におこなうべき家づくりの方向性の決め方、パートナーの選び方、土地探しの注意点などについてもご説明しますので、参考になさってください。

家づくりは、ほとんどの人にとって一生に一度の大きな出来事です。

満足のいく家づくりに踏み出すための、お手伝いができれば幸いです。

1.ライフプランを踏まえた資金計画を立てる

ライフプランを踏まえた資金計画を立てる

家を建てたいと思ったら、まずすべきはライフプランを考えてみること、さらにそのライフプランに基づいて資金計画を立てることです。

生涯にわたる収入と支出は、ライフプランによって大きく変わります。

そしてライフプランがある程度定まれば、住まいにかけられる予算もおのずと決まってくるからです。

1-1.ライフプランを考える

ライフプランを立てる際には、特に次のような項目を考えてみましょう。

①子供の誕生・進学

幼稚園から高校まですべて私立に通った場合の学習費は、およそ1770万円という統計があります。

(文部科学省「平成28年度 子供の学習費調査」)

またこれから出産を予定している場合は、産休・育休中は収入が減少することも考慮する必要があります。

②転職・定年・再就職など働き方の変化

夫婦共に定年まで働くのと、妻がパートタイマーになるのとでは、生涯収入に大きな開きが生まれます。

独立・起業を目指す場合は、しばらくは貯蓄で食いつないでいく必要があるため、しっかり計画に落としこみたいところです。

③車の買い換え・海外旅行などの大型出費

大きな支出を予定に組み入れておけば、生活にゆとりが生まれます。

家を建てた後のメンテナンス費用も忘れずに計画しましょう。

以下に簡単な例を挙げます。

家族の年齢とライフイベントを510年ごとに考えてみるだけでも、変化の大きさを感じていただけることでしょう。

【夫35歳、妻33歳、子供3歳と1歳の4人家族の場合】

  • 5年後:夫40歳、妻38歳、子供8歳/6歳

下の子供が小学校にあがり、保育園の負担がなくなったところで車の買い換えなどを検討。

 

  • 10年後:夫45歳、妻43歳、子供13歳/11歳

上の子供が中学生になり、個室を欲しがる年頃に。改築と同時に傷んできた箇所の修繕をおこなう。

 

  • 15年後:夫50歳、妻48歳、子供18歳/16歳

上の子供は大学入学、下の子供も高校生で、ここから56年は支出がピークに達する。

 

  • 20年後:夫55歳、妻53歳、子供23歳/21歳

上の子供が就職し、老後資金の準備をはじめる頃合いに。

 

  • 30年後:夫65歳、妻63歳、子供33歳/31歳

住宅ローンを完済。上の子供が結婚。

ライフプランは単に想像するだけでなく、表に書き起こしてみることをおすすめします。

日本FP協会のサイトでは、将来のイベントを考える「ライフイベント表」や家庭の収支を予想する「家計のキャッシュフロー表」のフォーマットがダウンロードできます。

このようなツールを使って、家族のライフプランを立ててみましょう。

1-2.資金計画を立てる

住宅購入資金は、貯蓄を充てる頭金(自己資金)と、借入金(ローン)の合計です。

それぞれの考え方を理解することで、無理のない資金計画が立てられます。

頭金(自己資金)

頭金は、自身の貯蓄でまかないます。(親からの贈与があればそれも頭金に充てる)

一般に、頭金は購入資金の2割準備するとよいといわれています。

頭金が多ければ借入金、ひいては利息を抑えることができるからです。

もちろん、頭金は多いに越したことはありませんが、病気など不足の事態にそなえて、半年分の生活費ぐらいは貯蓄として残しておくことも必要です。

借入金(ローン)

借入金額は、年間の返済可能額と返済期間から算出します。

ライフプランを元に月々の支出をシミュレートして、返済額を考えましょう。

借りられる額ではなく、無理なく返せる額を考えることがなにより大切です。安全な金額は、年収の25パーセント以内といわれています。

借入期間が長くなると利息が大きくなります。教育費などの支出のピークを踏まえつつ、できるだけ短期間で返済できるように計画を立てるといいでしょう。

銀行のウェブサイトなどにローンの試算ができるサービスがありますので、まずはおおまかなローン計画を立ててみるといいでしょう。

建築費用について

住宅の建築には、建物の本体工事費のほかにカーポートをはじめとした外構や電気などの別途工事費、登記に関わる諸費用などがかかります。

別途工事費は本体工事費の15~20パーセント、諸費用は本体工事費と別途工事費の合計金額の8パーセント程度といわれています。

カーテンや家具の購入費用、税金、引っ越し代金がかかることも忘れてはいけません。

▼総費用について詳しくはこちら▼

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2.住みたいエリアを考える(土地を購入する場合)

住みたいエリアを考える

予算が決まったら、住みたいエリアを考えましょう。

エリアが決まれば土地価格の相場がわかり、建物にかけられる予算も定まってきます。

エリアの選定には、以下のような要素が関わってきます。

通勤・通学の便(乗り換え回数はどうか)

子供の学区(転校させたくない、学区の評判など)

生活の利便性(近くにスーパーや病院があるか。車を手放した後のことも考えて)

環境(工業/商業エリアと離れているか。治安はどうかなど)

一般に、都心から遠くなれば土地価格は下がります。

小さくても都心に家を建てるか、郊外で広々とした住まいを持つかなど、それぞれの優先順位に基づいてエリアを決めましょう。

3.家づくりの方向性を優先順位で考える

家づくりの方向性を優先順位で考える

今度は家づくりでなにを優先するかを考えましょう。

これだけは譲れないという点を明確にすることで、家づくりの方向性を決めることができるからです。

そして方向性が決まると、家づくりをどこに依頼するかのパートナー選びも、見えてくるものです。

優先順位は、次のような方法で考えてみましょう。

今の住まいの不満点を挙げてみる

収納スペースが少なすぎる、脱衣所が寒い、家事動線がよくないなど、今の住まいで不満に感じていることを書き出してみましょう。

ライフスタイルを考える

友人を大勢呼んでホームパーティを開きたいなら広々としたリビング、お茶の教室を開きたいなら床の間のある和室を作るなど、どうしても外したくない要素を挙げておきます。

ほかにも、耐震性を最優先に考えたい、アレルギー対策を十全におこないたいなど、家族で希望を出しあって優先順位をつけてみましょう。

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4.家づくりのパートナーを選ぶ/土地を探す

家づくりのパートナーを選ぶ/土地を探す

いよいよ家づくりのパートナーと土地を選びます。

土地探しには、できれば建築のプロに同行してもらうことをおすすめします。

土地を選ぶ際に建築のプロに立ち会ってもらうことで、素人では気づけない土地の良し悪しや、条件の見落としを防ぐことができるからです。

また、この土地ならばこういった設計が生きてくるなど、設計プランを踏まえつつ土地を選ぶことができるというメリットもあります。

4-1.パートナー候補は3つ

家づくりのパートナーとして挙げられるのは、工務店、建築家、ハウスメーカーの3つです。

それぞれの特徴をご説明しますので、自分と相性のよい依頼先はどこかを考えてみましょう。

工務店

地域に根ざした建設会社のことです。

一般的に技術は高く、地域の事情にも明るく、メンテナンスを依頼しやすいという特徴があります。

ハウスメーカーのように広告宣伝費をかけていないので、コストが比較的低く抑えられるのも嬉しいポイントです。

工務店が建てる家は、いってみればセミオーダーです。

デザインはオーソドックスになりがちですが、自由な設計が可能です。

建築家

建築家(設計事務所)に設計と施工の監理を依頼する方法です。(施工は工務店が行います)

三者の中ではもっとも個性のある家づくりができます。

独創的なデザインを得意とする建築家もいるため、これまでに建てた住宅の写真を見せてもらったり、実際の建物を見学させてもらったりして、テイストが合う人を見つけることが大切です。

建築家に依頼する家はフルオーダーといえます。

土地の形状や面積に制限があっても悪条件を逆手に取ったプランを提案する、予算に制限があれば大胆なコストカットをおこなうなど、柔軟な対応も期待できます。

施主も積極的にプランニングに参加することが、成功の鍵になります。

ハウスメーカー

住宅展示場やテレビのCMで目にすることの多い、大手の住宅メーカーです。

独自の工法を研究していたり、流行を巧みに取りこんだデザインを展開していたりといった反面、工場で生産した規格品の部材を使用するため、設計の自由度はほかより低くなります。

ハウスメーカーの家はイージーオーダーです。

あらかじめ用意されている選択肢を組みあわせてプランを立てるので、家づくりにあまり時間を割けない人でも平均的な家づくりができます。

三者の特徴を簡単にまとめると、以下のようになります。

工務店 建築家 ハウスメーカー
デザイン オーソドックス オリジナル/個性的

・流行を採り入れたデザイン
・規格品から選択

メリット ・プランニングから施工まで職人が把握しているため、作業が円滑
・地域密着型の店では、アフターサービスが受けやすい
・住宅展示場の維持費などがなく、直接受注のためコストが抑えられる
・ほかにはない自分だけの家が建てられる
・しっかりとコミュニケーションをとることで、費やしたエネルギーに見合う満足が得られる
・工場生産のプレファブ部材を使用するため、工期が短く抑えられる
・選択肢の中から仕様を決めるため、少ない労力で計画を進められ、平均点の家造りができる
・アフターサービスの窓口が明確
デメリット 流行のデザインなどにはそれほど強くない 設計監理料は本体工事費とは別途必要 広告宣伝費等の経費が建築費に転嫁されている
注意点 工事中の倒産などトラブルを避けるため、下調べが必要 感覚が合う人を選ぶことが重要 狭小地や変形地に対応できない場合がある

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4-2.情報収集をする

実際の建物などを見せてもらいながら、依頼先を検討しましょう。

実物を見ることで、自分のイメージに沿う家づくりができるかどうか、判断しやすくなるからです。

現場を見学する

工務店や建築家はモデルハウスを持たないので、実例写真や建築現場を見せてもらいます。

構造見学会・完成見学会が開催されている場合もありますので、問い合わせてみましょう。

また可能であれば、建て主の話を聞かせてもらうといいでしょう。

建て主が気持ちよく応じてくれるかどうかは、業者との関係性を推し量るバロメータにもなります。

建築中の家を見学させてもらう際には、現場の整理整頓などもチェックしましょう。

施工ミス、事故、建築中のご近所トラブルなどを避けるためにも、建材やゴミが雑然と放置されている現場は要注意です。

工務店や建築家とつくる家は自由に設計できますが、そのためには充分にコミュニケーションを取ることが大切です。

話をきちんと聞いて希望を汲み取ってくれる依頼先かどうか、しっかりと見極めましょう。

住宅展示場に行く

ハウスメーカーを検討するなら、住宅展示場に足を運んでみましょう。

見映えを重視した高級仕様のモデルハウスはメーカーの看板であって、そのまま自分の暮らしに当てはめることはできませんが、工法をはじめとした各メーカーのセールスポイントを知ることができる、貴重な情報収集の場です。

気になる点はどんどん質問すると共に、以下のような点をチェックしましょう。

  • 自分の住まいのイメージに合っているか
  • 家の雰囲気が住もうとする街並みに合っているか
  • ハウスメーカーの雰囲気や特徴
  • 営業マンの質

依頼先の向き不向きは、人によって違います。

費用を抑えながらも自分らしい家づくりをしたいなら工務店、より密接に生活についての考えながら既存の概念にとらわれないイメージがあるなら建築家に相談すべきですし、家づくりにあまり労力をかけられないなら大手のハウスメーカーに相談するのが早道です。

情報収集をするなかで、自分にはどの依頼先が向いているのかを見極めていきましょう。

4-3.依頼先を決定する

依頼先を決定する際には、概算見積もりをとりましょう。

自分のイメージや予算をできるだけ具体的に伝え、それに対する提案を聞くことで、パートナーとしての相性が判断できるからです。

工務店やハウスメーカーに依頼する場合

概算見積もりの段階で相見積もりを取りましょう。

営業マンと話がしやすい、また雰囲気や工法がよいと感じる業者を3社程度に絞り、見積もりを依頼します。

【注意点】

見積もりは、できるだけ詳細に出してもらいます。

「本体工事費」とひとくくりにされていると、仕様を決める段階で大きく予算がふくらむ恐れがあるからです。

施工面積が大きい外壁材・床材・壁材や、価格に幅のあるキッチンやバスの設備には、特に注意が必要です。

また、会社によって見積もりに含まれるものが異なります。外構工事などが含まれているかにも注意しましょう。

建築家に依頼する場合

住まい方の希望と予算額を伝えて、どういった家づくりができるかを提案してもらいましょう。

建築家に依頼する場合は、ほかの依頼先のような見積もりをとるのはあまり意味がありません。

設計監理契約を結んで設計が完了してから、施工業者に見積もりを依頼することになるからです。逆にあなたの予算に応じて建築家がコストコントロールするイメージです。

また、坪単価という目安にもあまり意味がありません。

強度に影響しない部分を大胆に削るなど、臨機応変にコストを削減することができるからです。

希望の聞き取りを丁寧におこなってくれることも大切ですが、無理なものは無理とはっきり伝えてくれることも誠意の表れです。

親身に寄りそっていっしょに家づくりをしてくれるパートナーを選びましょう。

4-4.土地選びの注意点

土地探しにおいては、日照や風通し、災害の危険度などしっかりチェックする必要があります。

住みはじめてから問題に気づいても、簡単に転居するわけにはいかないからです。

具体的には、以下をチェックしておきましょう。

その際、昼間だけでなく夜間の雰囲気、晴天だけでなく雨の日の様子なども確認することをおすすめします。

交通の便

駅までの所要時間、バスの本数をしっかり確認します。特にバスは、休日ダイヤになると本数が大幅に減ることがあるので、注意が必要です。

生活環境

買い物の便、学校や病院までの距離。近所の雰囲気など。

夜道が暗く危険を感じることはないかも、重要なチェックポイントです。

災害の危険性

国土交通省のハザードマップポータルサイトで、エリアごとのハザードマップが見られます。

また可能であれば、宅地造成される前にどんな使われ方をしていたかを調べましょう。

騒音

幹線道路に面した土地では、夜間の騒音が気になるものです。

救急車が頻繁に走るルートもあるので、二次救急、三次救急病院が近くにある場合は注意してください。

上下水道の有無

本下水がないと浄化槽を設置しなくてはならず、将来下水に接続する際に新たな負担が発生します。

日照・風通しの良さ

できれば建築のプロと一緒に確認してください。

特に新しい造成地では、隣地にどんな家が建つかを予想することも必要になります。

まとめ

家を建てたいと思ったら、まずはライフプランを考えてみましょう。

ライフプランを決めるとおおよその生涯収入と支出がわかり、資金計画が立てられます。

資金計画が立ったら住みたいエリアを選びます。

エリアが決まれば土地価格の相場がわかり、建物にかけられる費用の大枠もわかります。

次に、家づくりでなにを優先したいかを考えることで、家のテーマ・方向性が見えてきます。

方向性が決まったら、それを実現してくれる建築のプロを選びましょう。

工務店・建築家・ハウスメーカーの話を聞き、現場やモデルハウスを見学して情報を収集するとともに、希望を伝えてそれに対する提案を聞きます。

候補がある程度しぼり込めたら、見積もりを取るなどして依頼先を決定しましょう。

土地を選ぶ際には、災害の危険度などを充分チェックしましょう。

素人とは別の角度で土地を評価できる建築のプロに立ち会ってもらうと、より安心です。