2階建ての狭小住宅の間取り写真!快適に暮らせる工夫や注意点も紹介

住宅街

「マイホームを持ちたいけど、都心部の土地は高いので小さな土地しか購入できない」

「狭い土地に2階建ての住宅を建てるとしたら、どんな間取りにすればいいのかな?」

とイメージが具体的にならずに困っていませんか?

狭い土地に住宅を建てるときは、家族構成や生活スタイルによって間取りを工夫する必要があります。

無駄なスペースを減らして有効活用することによって、狭小住宅でも快適に暮らすことができます。

今回は2階建ての狭小住宅を計画する際のポイントを5つ紹介しつつ、狭小住宅を建てるときの注意点と快適に生活するために工夫も併せて解説します。

ぜひ最後まで読んで、快適に暮らせるマイホームを手に入れていただければ幸いです。

1.2階建ての狭小住宅で間取りを考える際のポイント

エスキース

2階建ての狭小住宅は、住宅全体の面積が限られているため設計段階が非常に重要です。

設計段階で失敗するととても住みにくい住宅となっていまい、ストレスを感じることが多くなってしまうでしょう。

ここでは快適な間取りにするための設計上のポイントを整理してみましょう。

1-1.収納の作り

2階建ての狭小住宅で重要なことの一つに、「収納スペースの確保」があります。

「モノが収納できない」のはもちろん、「出し入れしにくい」、「片付けにくい」といった問題が発生しやすいのが狭小住宅です。

・2階しか収納スペースがないため、荷物運びが大変
・ウォークインクローゼットにたんすが入らない
・収納スペースの奧に部屋があるため、通路の確保が大変

住宅のいたるところにモノが置きっ放し状態にならないように、収納スペースの確保をしっかりと行ってください。

1-2.各部屋の広さ

間取りを設計する際には、リビング、キッチン、ダイニング、浴室、居室、客室、エントランス、クローゼットなど、各部屋の広さをしっかり考えましょう。

それぞれの部屋に適した広さを確保しないと、「広すぎる」「狭すぎる」といった問題が起こりやすいです。

例えば、来客用として計画する和室が5畳程度だと、2人以上の客用寝室として使うには狭すぎます。

使い勝手に優先順位をつけて、限られたスペースをどう利用するのか、配分をしっかり意識してください。

1-3.音の伝わり方

スペースが狭い狭小住宅では特に、足音や話し声、テレビの音、食洗器、洗濯機などの音の発生源と配置を意識しましょう。

音の発生源と配置を意識しないと、物音が気になって、落ち着いて過ごすことができなくなってしまいます。

・リビングと寝室が近いとテレビの音が気になって眠れない
・キッチンの真上に子供部屋があるため、夜に食洗器を回せない
・道路に面して浴室を作ってしまうと、子供の声が外に丸聞こえ

また、近隣トラブルとなる大きな原因の一つもこの「騒音」に関してです。

家の中だけでなく、外への音の伝わり方も意識して、音源とその配置を考えましょう。

1-4.ニオイの伝わり方

ニオイの伝わり方も注意が必要です。

狭小住宅は開放感も持たせるために、壁や廊下を減らして、各部屋がつながった状態にするケースもあります。

そういった場合に、調理のニオイが他の部屋にも広がってしまいがちです。

タバコを吸う人が家族の中にいると、すぐにニオイが充満してしまいます。

ニオイの発生源と、広がる範囲もしっかり考慮してください。

1-5.室内外からの視線

玄関ドアを開けてすぐにリビングがあると、訪問者の目線からリビングが丸見えになってしまいます。

道路に面してリビングがあると、カーテンが開いているときに、外から丸見えです。

家の中はプライベートな空間なので、室内外からの視線も考慮しましょう。

1-6.屋外空間の広さ

家の中ばかり気にしていると、屋外空間を見落としがちです。

ベランダが狭すぎると洗濯物を干しにくかったり、エアコンの室外機を設置できなかったりします。

屋外空間についても間取りを考える設計の段階で、必要最低限のスペースを確保するようにしましょう。

2. 2階建ての狭小住宅を建てる際の注意点

注意点

狭小住宅で快適に暮らすためには、いくつか注意点があります。

うっかり見落として、不自由な生活にならないように注意してください。

2-1.収納スペースが不足しやすい

2階建ての狭小住宅は、スペースが限られているため、収納スペースが不足しやすいです。

1階には寝室、浴室、トイレ、洗面所、2階にはリビング、ダイニング、キッチン・・・・。

普通に設計していたのでは収納に使えるスペースがみるみるなくなっていきます。

狭小住宅で収納スペースを確保するためには、置き家具と造りつけ家具をうまく併用するのが一つの重要ポイントです。

置き家具・・・あとから購入して設置する家具
造りつけ家具・・・建設時に住宅に固定してしまうオーダーメイド家具

造りつけ家具は壁面に設置でき、また空きスペースを有効活用できます。

現在の住まいで利用している家具をそのまま持っていってしまうと、置くスペースがない可能性があります。

造りつけ家具をつくることによって、スペースを増やせると同時に家具の転倒の心配が減り地震対策としても有効です。

狭小住宅では造りつけ家具を上手に計画するのが成功の秘訣です。

2-2.騒音対策が必要

狭小住宅は近隣との距離が近くなりやすいため、騒音対策に注意が必要です。

騒音問題は近隣トラブルを招く原因になりやすく、狭小住宅だとさらにトラブル発生率が高まります。

せっかくあこがれのマイホームで生活をスタートさせても、騒音によるトラブルがストレスとなる生活になってしまっては台無しです。

予算によりますが、「子供の泣き声」「ペットの鳴き声」「楽器の音」など、近隣に迷惑がかかることが予想できるのであれば、建てる前から防音に対する配慮をした設計・計画をしましょう。

2-3.エアコン(室外機)の設置とメンテナンス問題

広い場所に室外機を設置するのであれば問題ありませんが、住宅と住宅の間に室外機を設置するとなると「ショートサーキット」によってエアコンの効率が低下したり、室外機の音が近所への騒音となりやすいです。

ショートサーキット

ショートサーキットとは
エアコン室外機の排熱口の間近に壁などが障害となることで、冷却口に熱風が回り込み、冷媒の冷却効果が著しく低下、やがて運転停止してしまう現象

またエアコンが経年で劣化した際の、室外機のメンテナンス点検や掃除が大変となりますからエアコンの室外機の位置は設計の早い段階から考慮しておきましょう。

2-4.生活動線を考慮する

2階建ての狭小住宅はどうしても、スペースが限られてしまいます。

そのため、生活動線と間取りをしっかり考える必要があります。

たとえば、バスルームと洗濯機置き場が別階にあると、脱衣した洗濯物を持って階段を上り下りしなくてはいけませんし、洗濯物を2階に干すのに洗濯機置き場が1階にあっては重たい洗濯物を持って階段を上がらねばなりません。

動きに無駄がなくなるように、生活動線をしっかり考えて、間取りを設計しましょう。

2-5.家の中が暗くなりやすい

周囲を壁で囲まれるように建物があると日差しが入りにくくなり、家全体が暗くなりやすいです。

照明器具等で明るさを調整することもできますが、太陽光が降り注ぐ住宅のほうが気持ちよく生活できますね。

また、日差しや通風を確保できると湿気を防ぐことにも繋がり、カビ予防対策にもなります。

これは周囲の状況によりますが、できるだけ日差しが取り込めるような工夫(例えば天窓を設けるなど)で可能な限り快適性を確保するようにしましょう。

2-6.駐車場を作ると居住スペースが少なくなる

車を所有している家庭で、狭小住宅を建てる場合は、ビルドインガレージ(建物内部に駐車スペースをもうけたガレージ)を採用することが多いです。

しかし、2階建ての狭小住宅にビルドインガレージを設けてしまうと、居住スペースが極端に狭くなってしまいます。

子供がいない2人暮らしであれば問題ないかもしれませんが、子供がいる家庭の場合はスペース不足となる可能性が高いです。

外部に駐車場を借りるといくらくらいかかるのか調べて、駐車場はどこにあるのがベストなのか、よく検討してみましょう。

3. 2階建ての狭小住宅で快適に生活するための工夫

思考

狭小住宅でも工夫を凝らすことによって、快適に暮らすことができます。

快適に暮らすための工夫をいくつか紹介しますので、窮屈な生活にならないように、積極的に取り入れてください。

3-1.階段下や階段上のスペースを活用する

階段下や階段上を収納スペースにすることで、無駄なスペースを有効活用することができます。

階段下を完全に取り除いて、オープンに見せる方法もあります。

階段下利用

参考:https://www.freedom.co.jp/

リビングに階段がある場合、上記写真のように階段下を開放させることによって、部屋を広く感じさせることができます。

3-2.地下室を設ける

2階建ての狭小住宅であれば、地下室を設けて、スペースを増やすのもおすすめです。

一定の条件を満たした地下室は、容積率の算定面積から除外されます。(地階の床面積が住居全体の床面積の3分の1まで)

納戸、倉庫として収納場所の確保として利用するのはもちろん、楽器の演奏やホームシアターなどの趣味がある人は、近隣への騒音を気にせず、趣味を楽しむ部屋を設置するのもいいですね。

※住宅の地下の容積率緩和の条件
1、地階であること
2、地盤面から地階の天井が1m以下であること
3、住宅の用途に供されていること

3-3.デッドスペースを減らす

いろいろ工夫した設計をしたつもりでも、案外まだまだ有効利用できていないに使えていないデッドスペースができてしまうものです。

デッドスペースを上手く収納スペースとして活用することで、狭小住宅でもスッキリとした空間にすることができます。

たとえば、デッドスペースになりやすい場所は以下のようになります。

・クローゼットの手の届かない部分
・階段下や階段上
・階段の段差の下
・小屋裏(屋根と天井の間)
・ダイニングやキッチンなどの床下

クローゼットが高すぎて手の届かない場所があるなら、あえてクローゼットを低くして、上のスペースを寝室にしてしまう、といった工夫をするとスペースが有効活用できます。

2階から小屋裏へ行けるようにはしごを設置して、小屋裏を収納スペースにする方法もあります。

狭小住宅でも、意識して探せば案外デッドスペースが見つかりますので、「何かに活用できないか?」と設計担当者と相談し一緒に考えてみましょう。

3-4.廊下スペースの削減

廊下には部屋と部屋をつなげる役割がありますが、狭小住宅では極力廊下スペースを減らしたいです。

廊下を減らし、その分の面積を別の部屋や収納スペースに当てることによって、限られた空間を有効活用することができます。

これにはプロの設計者の経験と知恵が大いに頼りになります。頼りになる設計者の力を借りて工夫に満ちた間取りを計画したいものです。

3-5.空間を完全に区切らない

寝室や浴室など、プライバシーが求められる居室以外は、できる限り壁で空間を区切らないようにすることで広く感じさせることができます。

そのために、多くの狭小住宅で採用されているのが、スキップフロアです。

スキップフロアとは、1.5階や2.5階、いわゆる「中二階」「中三階」を設ける作り方です。

空間に区切りを設けずに、階段によって各階層を通過することによって、狭小住宅でも開放感を持たすことができます。

3-6.不用品を処分する

長年生活していると、「捨てるのはもったいない」とか「いつか使うかも」という感情が生まれて、捨てることができずに物が増えていきます。

今の生活に必要なモノを見直して、不用品は思い切って処分しましょう。

モノを減らすことによって、収納スペースに余裕を持たせることができると同時に、モノの管理時間も減らすことができます。

▼こちらの記事もぜひ参考にしてみてください▼

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4.狭小住宅の購入手順

最後に狭小住宅の購入手順を紹介します。

「建売住宅」、「注文住宅」によって購入手順や入居できるまでの期間が異なります。

入居したい時期から逆算して、計画を立てるようにしてください。

4-1.建売住宅

建売住宅を購入する手順は下図のようになります。

建売住宅のステップ

「住宅を購入しよう」を思い立ってから、新生活が始めるまで、概ね15ヶ月程度と考えておきましょう。

4-2.注文住宅の場合

注文住宅を購入する手順は下図のようになります。

注文住宅のステップ

「住宅を購入しよう」を思い立ってから、新生活が始めるまで、概ね26ヶ月程度かかるとみておきましょう。

5.まとめ

2階建ての狭小住宅の間取りや、狭小住宅でも快適に暮らすための注意点や工夫箇所を紹介しました。

狭小住宅を建てるときは注意点や工夫箇所を意識してください。

「注意点」
・収納スペースが不足しやすい
・騒音対策が必要
・エアコン室外機の設置とメンテナンスが大変
・縦長住宅の生活動線を考慮する
・家の中が暗くなりやすい(周囲が3階建ての建物ばかりだと、光が入ってきにくい)
・駐車場を作ると居住スペースが少なくなる
・階段下や階段上のスペースを活用する

「工夫箇所」
・地下室を設ける
・目的のない場所を減らす
・廊下スペースの削減
・空間を完全に区切らない
・不用品を処分する

狭小住宅でも快適に生活することはできます。

今回の記事を参考にして、素敵なマイホームを建設していただければ幸いです。

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